百日祭2001(平成13年度)
御参観いただいた保護者の皆様,ありがとうございました。
|
3年主任講話 3年生のみなさん,卒業おめでとうございます。 100日後には,このような言葉を送られることになりますね。 まだ,ところどころに幼さが残るみなさんが,ここへ入学してきたことがつい昨日のことのように思い出されます。月日が経つのは早く,もう,あと100日となりました。
さて,私は今日の百日祭に当たり,漢字の「百」という文字の意味を調べてみました。 「百」という字を形づくる「白(ハク)」は,「博聞」「博識」「博士」の「博」に通じていて,「広い」という意味があり,それが転じて大きい数を表しているそうです。さらに,「一より数えて百に至れば,ひとまず明確によびあげ,また初めに返る。ゆえに,一と白を合わせてその意味を示す」とあります。この場合の「白」は,何も無いという意味です。始まりの「一」と,何も無い「白」から,「百」の字ができていることは,とても興味深いと思います。私は,「百」は大きい数を表すとともに,「百」を一区切りにして,また始めに返る心構えの大切さを教えてくれているような気がします。
あと,100日と考えると,多くの人が焦ってしまうかも知れませんが,逆に今から100日前はいつ頃になるかを計算してみてください。8月26日,夏休み最後の日曜日です。それから,今日までの100日間,修学旅行,附中祭「秋」等において,みなさんは多くのことに挑戦し,着実に成長を遂げてきました。これは,1,2年生のみなさんも同じです。一言で100日と言えば短そうですが,気持ちの持ち方一つでは,多くの可能性に充ちた100日にすることができそうな気がしてきます。
「光と力と望みと」の校訓のもと,切磋琢磨してきた今日までの日々を振り返ると,必ずしもいいことばかりではなかったと思います。苦しかったことや思い通りにならなかったこともあったと思います。しかし,「百」の字が教えてくれているように,今日が原点だと思って頑張ってみませんか。
しかし,今日までの100日間と,今日からの100日間とで大きく異なることがあります。それは,季節です。 これまでの100日間は,涼しくなるのと反比例するかのように,少しずつ充実を目指す100日間でした。 これからの100日間は,寒さに耐えながら暖かい春を目指し,自分で自分を育てていく100日間です。 秋に種を蒔く植物も,みなさんと同じように,今を耐え,春に美しい花をさかせようと頑張っています。春に咲く花の原点は,まさに今にあるのです。どうか,残りの中学生活がみなさんの無限の可能性をさらに伸ばしてくれる日々になるように祈っています。
1,2年生のみなさん,昨年のこの日から今日まで,3年生は,附属中学校をしっかりリードしてきました。いよいよ,みなさんが,附属中学校の中心となって,活躍する時期を迎えました。この100日は,少し長いバトンタッチの期間でもあります。 残り100日間の先輩方の姿をしっかりと見ていてください。そして,ぜひ,あなた方の後輩へと伝え続けてください。 |
|
3年生 決意のことば 日に日に増える落ち葉の数に冬の到来を感じる今日,私たちは,卒業まで「残り百日」という節目の時を迎えました。
憧れの附属中学校入学。家族や友人に励まされ,大きな希望を胸に抱きながら,附中の一員となった入学式からの日々。忘れることのできない数々の出来事が,一つ一つ鮮明に思い出されます。
百日後には,私たちは義務教育を修了することとなります。「自分の歩む道」について考えると,私たちはもうすでに,第一歩を踏み出しているのです。そこで,大きな節目に立った今,自分には何が必要なのか,これから何をなすべきかをしっかりと考え,自分を見つめ直していかねばなりません。卒業を目の前に控え,将来を見据えて日々の生活に全力を傾け,中学校生活の締めくくりにふさわしい,百日間にしていかなければならないのです。
私たちは,これまでさまざまな活動を行ってきました。附中祭「春」や附中祭「秋」,合唱コンクール・・・,これらの行事を通して自分たちで創り上げることの喜びを知りました。学級が一致団結し,共に高め合うという附属中学校の伝統を感じました。 地域体験学習や修学旅行,部活動では,困難と思われるものを乗り越え,たくましい心と体を培ってきました。そして,友と支えあうことの大切さを学びました。
1,2年生の皆さん,こらからは,皆さんが「何事にも一生懸命に取り組み,互いに高め合う」この附属中学校の伝統を受け継いでいくことになります。先日行われた生徒会役員選挙での皆さんの熱意を,私たちも頼もしく感じています。生徒会活動,部活動,さまざまな行事において,これまで築き上げた伝統に,新たな発想や情熱を注ぎ,よりよい附属中学校を創り上げてください。 これから,私たちの目の前には,高校受験という高い壁があります。しかし,私たちにはこれまで附属中学校での日々で蓄えた力があります。
卒業までの100日,光り輝く春を目指して,蓄えた力を懸命に磨き,必ず自らの夢を実現させたいと考えます。 1,2年生の皆さん,これからの私たちを見ていてください。 校長先生をはじめ,諸先生方,これからも御指導よろしくお願いします。 3年生 生徒代表 |
「百日祭」ってなに?
|
百日祭は,40年以上前から,ここ附属中学校で毎年行われている伝統行事です。当時は,「百日祭の歌」というのがあって,大地讃頌や附中讃歌と同じように全校生徒で歌っていたようです。百日祭は,その名のとおり卒業前百日の祭という意味ですが,その原点となる故事があります。それは, 「適千里者,三月聚糧」という中国の秦時代のことわざです。「千里を行く者,三月に糧を集む」と読みます。「適」は「行」,「聚」は「集」と同じ意味です。どんな意味でしょう。1,000里ですから,約4,000kmになります。4,000kmの旅ということは,日本列島の一番北から南の沖縄まで約3,000kmですから,相当の長旅です。おそらく,長安や洛陽からシルクロードをとおって敦煌,楼蘭そして中央アジアへと行く計画でしょう。その長旅をするには,「糧」つまり,食料品を3か月前から集めておくことが必要である,ということです。2,000年以上も前の中国では,歩くか,せいぜい馬に乗っての旅でしょう。大変な覚悟を持って用意を周到にしなければならなかったに違いありません。 事前準備に必要な期間を3か月間,約百日として区切っていますが,この言葉が,人生の様々な場面にあてはめられることはいうまでもありません。たとえば,プロ野球は,1月から自主トレーニングを始め,2月にキャンプインし,4月からの公式試合に備えます。マラソンは,1度試合に出たら,3か月から4か月は,試合には出ることができません。体調を整えるために,時間がかかるのです。学校でも,苦手教科を克服するには3か月続けなければ,向上しないというのは通説です。安定した力を発揮するには,最低3か月くらいは地道な努力が必要です。目標を持って計画的に努力を重ね,その成果を3か月,約百日くらいで評価するのがいいという訳です。このような例を取り上げると,事前の周到な計画があれば,自分の決断と実践で,かなりのことができることが分かります。 さて,私たちは,これから百日で何ができるでしょうか。今日を契機に,自分の百日を考えてみてはどうでしょう。高等学校入学試験に向けて,3年間の総復習をする。毎日シュート練習を百本する。フルートが引けるようになる。 NHK英会話を必ず聞く。朝掃除をする。学校に8時前に登校し寝坊を克服する。毎日夕食の後かたづけをする。描きかけていた油絵を完成する。あの曲をピアノで弾けるようにする。挨拶をきちんとする。例をあげればきりがありません。この百日をどう使うか,それぞれ違っていても,共通していえることは,ゴールを明確にすることです。「百日後,私はこのようなことができるようになる」と強く思うことです。そのことによって,「今,何を為すべきか。」が自ずと決まってくると思います。百日祭は,先ほど紹介した故事にちなんで,しっかりとした節目や区切りを付け, 「強い決意と大きな希望」を持ってほしいと願って,つくられた行事です。3年生は,附属中学校という大きな看板を背負っていつもがんばってくれました。これからは,附属の看板は,後輩に任せて,自分のことを優先し,百日後の自分の姿を思い浮かべながら,毎日の生活をおくってほしいと思いますまた,1,2年生は,附中の屋台骨を背負うという自覚をしっかりと持って生活をしてほしいと思います。(迎 憲二 元教頭先生の文による) |