長崎県の地質のあらまし
長崎県を地質的な立場から地域区分すると、本土側ではおおよそ三つに分けられる。 第一は、九州最古の5億年岩石も発見されている西彼杵、長崎(野母)半島の変成岩地域、 第二は、主として新生代第三紀に形成された石炭層を含んだ地層が分布する高島、崎戸− 松島、佐世保の諸炭田地域、 第三は、新期火山岩類が発達する地域で、これに含まれる主なものは、雲仙岳、多良岳、 長崎、平戸などのような安山岩質の火山岩類が分布する地域である。また、玄武岩が広大 な溶岩台地をつくる北松地域などがある。 これに対し、離島の地質は、本土側とはいくらか趣を異にしている。 対馬は、全島がほとんど泥質の堆積岩である頁岩で構成され、大規模なしゅう曲構造が発 達する。 壱岐は、新三紀の海成層を基盤とし、その上に重なる玄武岩の溶岩流により特徴づけられ る。 五島列島は、砂岩を主とする第三紀層と複雑な火砕岩からなり、多くの火成岩類の貫入を 受けている。 最南端の男女群島は、全島が堅硬な溶結ぎょう灰岩よりできている。