1.第二次世界大戦における日本の侵略加害について

  (1) あなたはこのことについてあなたの学校で学んだことがありますか。(はい/いいえ)

回 答
人数
はい
49
いいえ
2
無回答
0
合計
51

分   析

 学んだという人は主に歴史の時間に学んだという人が多かった。特に中国では教科書 に南京大虐殺に関する記述が詳細になされており、日本の侵略加害について詳しく認識 している。一方、被害を受けていない国の人は日本の侵略加害を史実の一つにしか過ぎ ないと認識しているようだ。



  (2) あなたは戦争体験者に戦時中の話を聞いたことがありますか。(はい/いいえ)

回 答
人数
はい
24
いいえ
25
無回答
2
合計
51

    はいと答えた方は具体的にだれからどのような話を聞きましたか。

留 学 生 の 意 見

  • 父親の戦時中の事を聞くと、オランダによる365年間の植民地支配よりも、日本 による植民地支配のほうが過酷であったそうです。(インドネシア、32歳)

  • 祖父母と両親から聞いている。侵略によって多くの親戚や友人を失った。それは とても恐ろしく、悲劇的なことであった。(インドネシア、32歳)

  • (戦争を体験した人々から)日本軍から石鹸水を飲まされた。(フィリピン、28歳)

  • (軍人であったおじいさんから)食糧難や殺人が多くあった。(マレーシア、26歳)

  • 父親と家族から聞きました。(インドネシア、35歳)

  • おばから聞きました。(モンゴル、35歳)

  • 祖父から。(バングラデシュ、35歳)

  • 父から食糧難(イモ)、日本語の強制、君が代の斉唱、日本軍が自転車で侵入し てきた。(マレーシア、27歳)

  • 自分の父親から。(中国、32歳)

  • 日本人がマレーシアの国民をひどい目にあわせました。国民の生活は怖さや苦し みしかありませんでした。(マレーシア、27歳)

  • 祖父母、両親、日本人(昔中国に侵入した人、日本人の看護婦)から。大変恐ろし い話でした。(中国、32歳)

  • 祖父から日本の軍隊の侵略について。(中国、37歳)

  • 中学校の歴史の先生から。当時先生の所属していた軍隊が寝泊りしていた場所 に日本軍が攻撃した。(中国)

  • 学校の先生、祖父から。先生の授業で日本軍に対し礼をしないと殺されたという ことを聞いた。また、先生のお兄さんが殺されたと言うことを聞いた。(中国、24歳)

  • 祖父から。祖父の住んでいた村の村民は3人の日本人兵士を殺した。翌日、日本 軍が村を囲み、300人あまりの村民のうち生き延びたのは50人ぐらいで、他の人々 は皆殺された。祖父はこの50人の中の1人である。(中国、25歳)

  • 学校だけでなく、毎年全国の色々な所で戦争についての研究会が行われ、実際 に戦争を体験した方々の話がテレビやラジオで放送されていた。例えば南京大虐 殺についてなど。(中国、28歳)

  • 戦争体験者のだれもが、恐ろしい方法でたくさんの人々が日本軍に殺されたとい う話をしていた。(中国、31歳)

  • 祖父母をはじめとする戦争経験世代が若い年代に第二次世界大戦のことについ て語り継いでいる。(タイ、20歳)


分   析

 ここで「はい」と答えた人の大部分が両親、祖父母から戦時中の話を聞いている。また それに加えて、学校の歴史の授業や、テレビ・ラジオなどのメディアを通して、戦争体験 者から戦時中の話を聞いているようだ。 



  (3) あなたは第二次世界大戦における日本の加害についてどう思いますか。

留 学 生 の 意 見

  • 日本の侵略加害は間違っていたが、いあまやそれは歴史である。だから、その部 分に関しては忘れたほうがいい。(ナイジェリア、28歳)

  • 世界大戦の時代には悪くはなかった。(インド、35歳)

  • アメリカによる世界支配に対抗するためにアジアの人を団結させるというのが、 日本がアジアに最初にやってきたときの説明であった。(インドネシア、31歳)

  • 日本と自分の国の間には(その当時)悪い記憶はなかったが、理論的にいえば、 その侵略はよいことではなかった。(カンボジア、29歳)

  • (その当時)自分の国は日本の侵略に苦しんだ国の一つであるので、日本に反感 を持たざるをえなかった。(タイ、20歳)

  • それは災いであった。(中国、31歳)

  • 戦争の経験のない私は、加害されたことはもちろん知らないが、現在平和な環境 で留学できて、お母さんと比べて、本当に幸せだと思います。ただ、右翼に関する 記事を新聞で見たり、言論を聞いたりすると、とても胸が痛いです。(中国、32歳)

  • 当時、日本の経済発展のスピードはとても速かったので、資源不足の状態が生じ た。だから他国に侵略した。しかしこれは昔のことである。もし、今の日本政府の リーダーがドイツ人のようにちゃんと謝罪すれば、侵略された国の国民から許して もらえると思う。しかし、残念ながら日本政府の中に石原慎太郎や永野茂門や橋本 のような人間が多すぎる。時々、「55年前の戦争は侵略戦争ではない。」という発言 が出ている。(中国、32歳)

  • それはたぶんその時の経済危機を解決できる唯一の方法であった。(中国、20歳)

  • 中国人として第二次世界大戦の南京大虐殺の事実を認めてほしい。(中国、22歳)

  • 日本人は、その歴史を認めるべきだと思っている。(中国、24歳)

  • 私にとって、日本の侵略を歴史の問題としておぼえたほうがいいと思います。 (中国、28歳)

  • 悪いことです。(中国、37歳)

  • 日本の政治家の第二次世界大戦中の出来事に対して態度があいまい。 (中国、32歳)

  • 日本の侵略加害は中国人の心に深い傷を残しました。侵略は歴史であり、事実 です。いつまでも忘れないことが大事であると思います。(中国)

  • とてもよくないことです。昔のことではあるがとても恐ろしいことである。 (中国、37歳)

  • とても不快です。(中国、24歳)

  • 日本軍は当時ひどかった。(マレーシア、27歳)

  • 他の人の命を奪う権利はだれにもありません。(ケニア、28歳)

  • いかなる侵略も人間的ではありません。(バングラディシュ、27歳)

  • 大きな過ちであった。(マレーシア、27歳)

  • 侵略は人々の生活や財産をめちゃくちゃにした。(フィリピン、28歳)

  • 戦時中の他国への侵略は日本だけではなく、他の国もやっていたことなので、 日本だけが悪いわけではないと思う。(インド、25歳)

  • 全ての侵略、戦争は悪いことだと思う。(ミャンマー、29歳)

  • 私はあらゆる暴力に対して反対する。暴力は何の解決の糸口にもならないから。 個人的にはあらゆる問題に対して、話し合いをすることが一番大事なことだと思う。 (ボリビア、25歳)

  • 日本は韓国、中国の人々をひどい目にあわせたのはとてもよくないことだと思う。 (スリランカ、30歳)

  • 絶対になされるべきことではなかった。(インドネシア、35歳)

  • 日本に限らずドイツも悪かったと思う。(モンゴル、35歳)



分   析

 ここでは、日本の歴史認識に対するあいまいな態度に厳しい批判の意見が集中した。 また、中にはその当時の世界の情勢を考えると、日本だけが悪いと責めることはでき ないという意見もあった。  




2.原爆投下について